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営業顧問の費用|相場が一つの数字にならない理由と、何に払うべきか

2026年7月19日執筆:島津 裕太(株式会社HC 代表取締役)

「営業顧問 費用 相場」で調べると、幅の広い数字が並びます。それは相場が曖昧だからではなく、「営業顧問」という言葉が指す中身がバラバラだからです。同じ月額でも、月1回の壁打ちと、現場に入って実装まで行うのとでは別物です。ここでは価格を決める4つの変数と、発注前に確認すべき質問を整理します。最後に自社の価格設定とその理由も公開します。

「相場は月額◯万円」と書かない理由

この記事では、業界の平均額を提示しません。理由は単純で、意味のある平均が存在しないからです。

関与の深さも、稼働頻度も、実行を含むかどうかも契約ごとに違います。それらを混ぜて平均すると、「月5万円の壁打ち」と「月100万円の常駐支援」が同じ列に並びます。その平均値を見て予算を組むと、ほぼ確実に判断を誤ります。

代わりに見るべきもの

金額そのものより、「その金額で、誰が、何を、どこまでやるのか」を見てください。同じ30万円でも、設計だけで終わる契約と、現場に仕組みが残る契約があります。差が出るのは価格ではなく成果物の残り方です。

まず、契約形態で価格帯がまったく違う

「営業を外部に頼む」と言っても、少なくとも次の4つは別のサービスです。ここを混同したまま見積もりを比較すると話が噛み合いません。

形態やること価格が動く要因
顧問・アドバイザー方針の助言、壁打ち、レビュー会う頻度と、実行にどこまで踏み込むか
業務委託(実装型)設計に加えて、仕組み・資料・KPIの実装まで実装する成果物の量と、関与する期間
営業代行架電・商談などの実行を代わりに行う稼働量(人数×時間)。成果報酬が乗る場合も
常駐コンサル現場に入り込んで推進拘束時間。最も高額になりやすい

「安い=お得」ではありません。助言だけの契約が安いのは当然で、その代わり実行はすべて自社に残ります。逆に代行は動いてくれますが、契約が終わるとノウハウごと消えます

価格を決める4つの変数

① 関与範囲 — どこからどこまでか

「インサイドセールスの立ち上げ」と一言で言っても、ターゲット設計・リスト・トークスクリプト・KPI設計・可視化の仕組み・育成まで含めるかで工数は数倍変わります。範囲が曖昧な見積もりは、後で必ず揉めます。

② 稼働頻度 — 月に何回、どういう形で接点を持つか

週次で入るのか、月1回の定例なのか。ここが最も分かりやすく価格に効きます。ただし頻度が高い=成果が出る、ではありません。会議を増やしても、間の実行が進まなければ数字は動きません。

③ 実行を含むか — 「設計まで」か「実装まで」か

ここが最大の分岐点です。設計だけの契約は、受け取った側に実装能力がないと機能しません。資料は綺麗なのに現場が何も変わらない、という失敗はここで起きます。

④ 成果責任の持ち方

成果報酬型は一見リスクが低く見えますが、成果の定義が難しい領域では機能しません。営業組織の立て直しのように、効果が数ヶ月遅れて出るものを短期の成果報酬にすると、短期で数字が作れる打ち手(無理な追客など)に寄り、組織が疲弊します。

「安く頼んだのに、何も残らなかった」が起きる構造

費用対効果を下げる典型は2つです。

判断の基準

払うべきかどうかは、「契約が終わった後に、何が自社に残るか」で判断してください。

残るべきものは、資料ではなく回り続ける仕組みです。誰が担当になっても同じ手順で回せる状態になっていれば、その費用は一度きりの支出で済みます。逆に毎年同じ支出が必要なら、それは仕組みではなく代行です。

参考:自社(株式会社HC)の価格設定と、その理由

一般論だけでは判断材料にならないので、自社の設定を公開します。他社の平均ではなく、実際にこの条件で契約している一次情報です。

項目内容
費用月額30万円〜
進め方月1〜2回のオンライン定例+非同期でのレビュー
含むもの設計に加えて、スプレッドシート・文面・KPI可視化の実装まで
含まないもの常駐、実行代行(架電や商談の代行はしない)
初回相談無料(オンライン)

なぜ常駐しないのか

常駐すると、その人がいる間だけ数字が出る状態になりやすいからです。目的は担当者が抜けても回り続けることなので、あえて現場に張り付かず、仕組みを作って引き渡す形にしています。

なぜ実行代行をしないのか

代行は依存を生みます。架電を代わりに行えば当月の数字は作れますが、自社の営業力は上がりません。ここを分けているのは、費用を払い続けなくてよい状態をゴールに置いているためです。

なぜ月1〜2回で足りるのか

会議の回数と成果は比例しないからです。重要なのは、定例と定例の間に現場が実行できる形になっているか。そのために、話し合うのではなく「そのまま使える形」で渡すことに時間を割いています。

発注前に確認すべき7つの質問

見積もりを比較する前に、この7つを聞いてください。金額の妥当性はここでほぼ判断できます。

  1. 契約が終わった後、自社に何が残りますか?(資料か、仕組みか)
  2. 設計だけですか、実装まで含みますか?
  3. 実装する成果物を具体的に挙げてもらえますか?
  4. 現場の誰が、いつ、それを使う想定ですか?
  5. 月にどれくらいの接点があり、その間は何が進みますか?
  6. 成果はいつ頃、どの指標で見えますか?
  7. うまくいかなかった場合、どこで判断して見直しますか?

3番と4番に具体的に答えられない相手は避けたほうが安全です。実装の解像度が低い=現場が動かない可能性が高いためです。

まとめ

Advisory

「契約が終わった後に、仕組みが残る」形で伴走します

株式会社HCの実装型顧問は、設計だけで終わらせず、スプレッドシート・文面・KPIの可視化まで現場に実装します。常駐や実行代行は行いません。担当者が抜けても回り続ける状態にしてから離れることを前提に設計しています。月額30万円〜・月1〜2回のオンライン定例+非同期レビュー・全国対応。初回のオンライン相談は無料です。

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よくある質問

営業顧問の費用相場はいくらですか?

意味のある相場の数字は存在しません。「営業顧問」が指す中身が契約ごとに大きく異なるためです。月1回の助言だけの契約と、現場に仕組みを実装する契約を平均すると、判断を誤ります。金額よりも「その金額で誰が何をどこまでやるのか」を確認してください。

顧問と営業代行はどう違いますか?

顧問は方針の助言や設計を行い、実行は自社に残ります。営業代行は架電や商談などの実行そのものを代わりに行います。代行は契約期間中の数字は作れますが、終了すると止まり、ノウハウが自社に残りにくいという違いがあります。

費用を判断する基準は何ですか?

「契約が終わった後に、自社に何が残るか」で判断してください。残るべきは資料ではなく、担当者が代わっても回り続ける仕組みです。毎年同じ支出が必要なら、それは仕組みではなく代行に近いと考えられます。

株式会社HCの費用はいくらですか?

月額30万円〜です。月1〜2回のオンライン定例と非同期のレビューで進め、設計だけでなくスプレッドシート・文面・KPI可視化の実装まで含みます。常駐と実行代行は行いません。初回のオンライン相談は無料です。

成果報酬型のほうが安全ではないですか?

領域によります。営業組織の立て直しのように効果が数ヶ月遅れて出るものを短期の成果報酬にすると、短期で数字を作れる打ち手に寄りやすく、組織が疲弊する場合があります。成果の定義が明確に置ける領域でなければ機能しにくい方式です。

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島津 裕太(株式会社HC 代表取締役)

大手通信キャリアで光回線の個人営業実績 全国1位。人材紹介会社の東日本統括責任者として担当拠点の月商を約9倍へV字回復。BPO事業のインサイドセールス責任者として商談化率を15%台から月次30%超へ引き上げる。現在は株式会社HCとして、インサイドセールスの立ち上げ・営業組織づくりを「実装まで」支援している。